日本人がタイに「住む」という記事やブログはよく目にしますが、「暮らす」という視点で書かれた記事はあまり見掛けないと思うのは私だけでしょうか?
では、「住む」と「暮らす」の違いはどこにあるのでしょう?
批判を覚悟で私の持論を書いています。
日本人がタイに移住するという流れがずっと続いており、バンコクだけでも6万人、その他の地域を含めると8万人以上の日本人が在タイ日本大使館に居住届を出しているようです。 しかし、移住と行っても実態は様々で観光ビザなどを取って数ヶ月のお試し移住から、リタイヤメントビザを取って数年単位での移住そして永住目的の方まで様々です。 ただし、永住はいうほど簡単ではなく、またメリットもそれほど無いと私は思います。 私は移住(住む)と暮らしの違いをもう一度考えてみると、タイに住むということは数ヶ月でも可能ですし、片言のタイ語や英語で屋台で指差しで食事を確保して住むことも可能ですね。50歳以上なら条件をクリアして申請できる「リタイアメントビザ」などで住んでいる人はこのエリアにいる人ということになります。 しかし、これはただタイに住んでいることで、その先の目標がない感じがします。 別な言い方をすれば、ただ自分の人生の残りの時間をタイで消費している感じが否めません。 しかし、「タイで暮らす」ということになると、タイで働き、その収入から納税して生活し、結婚して家庭を持ち、子供を養育して育てるところまで進んで始めて本当の意味で「タイで暮らす」ができたとなるでは?と思うのです。 タイ人にとって住んでいる人は「客・ゲスト」止まりですが、暮らしをしている人は「仲間・メンバー」という味方になるとも言えます。 特に50~60歳前後でロングステイしている人は、元々働けないビザである制限から住んでいても暮らしているとは言えないのでは?というのは私の持論です。 可能であれば働けるビザを取得して苦労しながら働いてこそ「本当にタイで暮らしている」というのは言いすぎでしょうか? つまり、日本人にとってタイは住むのは比較的容易だが、暮らすことは簡単でないと言えると思います。
最近見かけた、バンコク移住をタイ移住と「誤解させる」記事をいくつかご紹介します。
1. タイ人の生活費が月5万円ほどであることを考えると、日本からの年金だけでも十分生活できると言えるでしょう。
?タイ人が5万円で生活できるからといって、日本人が年金(5万円/月が最低ライン)だけで生活ができると思えません。1日3食365日タイの屋台で食べて暮らせますか?
2. 公共交通機関が発達している
?公共交通機関が発達しているのはバンコクだけです。田舎に行ったら車がないと暮らせません。
3. コンドミニアムでゆとりある暮らし
コンドミニアムの物件が揃っているのはバンコクなどの都市部のみです。都市部を離れるとコンドミニアムなどで暮らすというのは非現実的な妄想となります。
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