在タイ日本国大使館から
当館では、旅券の紛失・盗難を始め、各種盗難、詐欺被害に関する相談が多く寄せられておりますところ、年末年始を迎えるにあたり、在留邦人及び渡航者の皆様におかれましては、以下の点に留意し、安全に十分注意して行動していただくようお願いいたします。
1 一般犯罪に対する警戒について
(1)旅券の紛失・盗難相談の急増
本年1月以降、旅券の紛失・盗難に関する相談が急増しております。1月から11月までの相談件数は249件(うち盗難は67件)で、昨年の相談総数(103件)の約2.5倍となるなど、高水準で推移しております。
旅券は貴重品と同様に保管管理に努め、また第三者に取り出されやすいポケットなどに無造作に入れることなく、紛失や盗難防止に努めてください。電車内やイベント会場など、人が多く集まる場所においては、バッグを体の前に持つように心がけてください。
【盗難事例】
・空港に到着し電車にてバンコク都内の駅まで向かう途中に、背負っていたリュックに入れていた旅券在中のポーチを抜き取られた。
・バンコク中心部のショッピングモールで開催されたイベントに参加していたところ、背負っていたリュックに入れていた旅券及び財布を抜き取られた。
・バンコク中心部のスーパー店内において買い物中に、肩に掛けていたトートバッグに入れていた旅券が入った巾着を抜き取られた。
・スクンビット通りを徒歩で移動中に、肩に掛けていたバッグに入れていた旅券在中の財布を抜き取られた。
〇 当館ホームページ「タイで旅券を紛失(盗難被害)した場合の手続き」
https://www.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/consular_lost.html
(2)寸借・送金詐欺被害
バンコク中心地区において、近隣国からの旅行者を名乗る女性(又は女装した男性)が、日本人男性に英語や片言の日本語で声をかけ、お金をだまし取る詐欺事案が報告されています。この犯罪手口は昨年から本年にかけて大使館に被害相談が多く寄せられており、中には複数回にわたってだまし取られ、被害額が高額となった事例も含まれます。
路上で見知らぬ人から声をかけられた場合には、詐欺の可能性がありますので、十分ご注意ください。
【特徴】
「〇〇からバンコクへの移動中に財布や旅券をなくして困っている」、「旅券の再発行代など、5万バーツ貸して欲しい」、「借りた額を振り込むので、口座番号を教えてほしい」などと声をかけ、お金をだましとるもの。
(3)外国人による現金・クレジットカード抜き取り被害について
本年1月以降、バンコク市内において中東系の男性(または男女)から「お札を見せてほしい」などと声を掛けられ、やり取りをしている間に現金・クレジットカードを抜き取られる被害が多発しております。
【被害事例】
・アソーク駅近くで男性に英語で声を掛けられ話していると「私たちにはお札にキスをする習慣がある。日本のお札を見せてほしい。」と言われ、お札を見せようとしたところ、財布を強引に掴まれ「ちょっと見るだけ。」と言って中身を確認される。すぐに手を離してくれたが、別れた後不審に思い中身を確認したところ、5万円抜き取られたことに気付く。
・トンローのドンキモール近くで男性に「来週日本に行く予定なので日本のお札を見せてほしい。」と英語で声を掛けられる。お札を見せようと財布を開いたところ、強引にお札数枚を取り出された。男性はすぐにお札を返してくれたが、後ほど確認したところ、10万円程抜き取られていたことに気付く。
・ホワイクワンのショッピングセンター内で男性に「タイに観光で来ており、これから両替をする予定だが、タイ通貨を見せてほしい。」と英語で声を掛けられる。お札を見せ、別れた後に財布を確認したところ、クレジットカード1枚を抜き取られていたことに気付く。
皆様におかれましては、見知らぬ相手から上記の様に話しかけられた際は、相手にすることなく、その場を立ち去る様に心がけてください。
2 年末年始の閉館日
当館は、12月29日(金)から、明年1月3日(水)まで閉館します。旅券、証明書等を申請予定の方はご留意ください。
【海外安全 虎の巻2024~海外旅行のトラブル回避マニュアル】
https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/toranomaki.pdf
【ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル】
https://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/golgo13xgaimusho.html
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_009327.html
【安全の手引き】(当館HP)
https://www.th.emb-japan.go.jp/files/000207735.pdf
(問い合わせ先)
○在タイ日本国大使館領事部
電話:(66-2)207-8500、696-3000
所在地: 177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330
(ウィタユ通り、ルンピニー警察署とMRTルンピニー駅のほぼ中間)
◎在留届を提出されている方は、記載事項変更(転居等による住所変更・携帯電話番号やemailアドレスの追加・変更等)、または帰国・転出等があれば必ずお知らせください。
◎在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、外務省海外旅行登録(「たびレジ」)を、ぜひ活用してください。登録者は、滞在先の最新の渡航情報や緊急事態発生時の連絡メール、また、いざという時の緊急連絡の受け取りが可能です。
・たびレジ:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html
・たびレジ簡易登録をされた方でメールの配信を停止したい方は、以下のURLから停止手続きをお願いいたします。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete
◎緊急事態が発生した際、携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)を利用し、在留届や「たびレジ」に登録のあった携帯電話番号に当館より関連情報を送信したり、返信を求める事により安否確認を行う場合があります。本システムでは、原則タイの国番号(+66)を使用し、メッセージは半角英数字(ローマ字)で送信します。
・運用開始について:http://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/pdf/sms_kh.pdf
・よくあるご質問:http://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/pdf/sms_qa.pdf
タイの盗難事故
残念ながら、旅行先での盗難事故は発生する可能性があるため、注意が必要です。ただし、具体的な実例を挙げることは難しく、また情報が迅速に変わるため、最新の状況を確認することが重要です。以下は一般的な盗難に関連する注意事項です。
貴重品の管理:
金や貴重なジュエリーなどの貴重品はホテルのセーフティボックスに保管し、公共の場での使用を避けましょう。
ストリートクライム:
人込みの中や観光名所での盗難がよく報告されています。特にバッグや財布には十分な注意が必要です。
交通機関での注意:
公共の交通機関や混雑した場所では、特に慎重になりましょう。バスやトゥクトゥクなどでの盗難が発生することがあります。
詐欺に注意:
観光地では、詐欺や置き引きが行われることがあります。不審な行動や提案には警戒し、信頼できる情報源から情報を得ましょう。
ATMの使用:
ATMでの取引は、信頼できる場所で行い、周りには十分な注意を払いましょう。カードのPINコードは他人に見られないように入力しましょう。
夜間の安全性:
夜間は特に街の一部での治安が悪化する可能性があります。不必要な外出は控え、明るい場所での移動を心がけましょう。
ホテルのセキュリティ:
ホテルでのセキュリティにも気を配りましょう。貴重品はセーフティボックスに保管し、ドアの二重ロックを使用するなどの対策を取りましょう。
これらの注意事項を守りつつ、現地の警察や観光局の情報を確認することで、安全な旅行ができるでしょう。また、旅行前には現地の法律や緊急時の連絡先なども確認しておくと良いです。
面倒がらずに「たびレジ」に登録しましょう。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html
タイの警察署で使えるタイ語を載せておきます。↓
皆様のご意見をお待ちしていますので、メッセージを下のコメント欄より投稿いただけると幸いです。